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副業でハンドメイド作品を販売しているのだが、フリマアプリだけじゃなくてリアルのマルシェにも出てみようと思ったのが去年の秋だった。出展が決まったとき、真っ先に困ったのがチラシだ。500枚を想定して3社に見積もりを取って実際に発注した話を書く。
まず費用の全体像を把握した
印刷通販を使ったことがなかったので、最初にざっくりとした相場感を調べた。チラシ(A4サイズ・片面フルカラー)500枚で、主要どころのラクスル・グラフィック・プリントパックを比較した。
| サービス | A4片面・500枚(通常納期) | 特徴 |
|---|---|---|
| ラクスル | 約2,200円(送料込み) | テンプレートあり・初心者向け |
| グラフィック | 約2,800円(送料込み) | 用紙の種類が豊富・品質安定 |
| プリントパック | 約1,900円(送料込み) | 最安値狙い・入稿知識が必要 |
価格差は数百円程度で、どこに発注しても1枚あたり4〜6円という計算になる。コンビニコピーが白黒でも1枚10円以上することを考えると、業務用印刷の安さに驚いた。
デザインテンプレートの使い勝手
自分でイラストレーターは使えないので、テンプレートを使う前提で3社を比較した。
ラクスルのテンプレートは種類が多く、飲食・イベント・販売など用途別に整理されている。操作感がCanvaに近く、初めて使う人でも直感的に操作できた。テキストと画像を差し替えるだけでそれなりのデザインが完成する。
グラフィックはテンプレートのデザインクオリティが比較的高い印象。おしゃれ系のデザインが多く、手作りマルシェのチラシとして合うものがいくつかあった。ただし操作画面が少し重く、スペックの低いPCだとストレスを感じることがあった。
プリントパックにもテンプレートはあるが、正直ラクスルやグラフィックほど充実していない。プリントパックは「自分でデータを作れる人向け」というポジションで、テンプレート目的では少し物足りない。
入稿方法のリアル
テンプレートを使う場合と、自分でデザインデータを作って入稿する場合で流れが変わる。
テンプレートを使う場合は、サービス内で完結する。デザインが完成したら「注文に進む」ボタンを押すだけ。入稿データのことを考える必要がなく、最も手間がかからない。
自分でデータを用意する場合は、各サービスの入稿規定に合わせたファイルを用意する必要がある。主な規定は「トンボ付き」「塗り足し3mm」「カラーモードはCMYK」「解像度350dpi以上」というのが一般的だ。これを知らずに入稿すると印刷でトラブルになる(詳しくは別の記事で書いているが)。
今回はグラフィックのテンプレートでデザインして、そのまま発注した。入稿の技術的な部分はグラフィック側が処理してくれるので、自分はデザインだけ考えれば良かった。
3社に実際に発注して比較した
500枚を3社それぞれに100〜200枚ずつ発注して品質を比較した(最終的に合計500枚以上になったが)。
ラクスルで発注した分は、発注から5営業日で届いた。印刷品質は均一で、テンプレートで作ったにしてはきれいに仕上がっていた。色の再現性が高く、PC画面で見た色とほぼ同じ発色で印刷されていた。
グラフィックで発注した分は、発注から4営業日で届いた。こちらも品質は良く、特に気になる点はなかった。ラクスルとの比較では、若干グラフィックの方が紙の厚みを感じた。ただ主観的な話なので誤差範囲かもしれない。
プリントパックで発注した分は、発注から3営業日で届いた(超速コースを選択したため)。品質はラクスルやグラフィックと大差ない。ただしデータ入稿の手順が少し複雑で、テンプレートなしで入稿する際にPDFの変換設定で少し手間取った。
用紙選びの失敗談
チラシの用紙で一回失敗した話を書く。
最初の発注では「コート紙90kg」を選んだ。一般的なチラシで使われる標準的な用紙だ。受け取ってみると、思ったより薄くてペラペラな感触だった。マルシェでお客さんに渡したとき、すぐに折れ曲がったりシワになったりした。
2回目の発注では「コート紙110kg」に変更した。価格は500枚で200〜300円ほど高くなるが、手触りがしっかりして手渡しても曲がりにくくなった。店頭に置いておくチラシなら90kg、手渡しが多い場合は110kg以上を選ぶのが良いと感じた。
また「マット紙」か「コート紙」かでも印象が変わる。コート紙は光沢があって写真映えする。マット紙は落ち着いた雰囲気で文字が読みやすい。ハンドメイド作品のチラシはマット紙の方が合う雰囲気になったので、最終的にマット紙110kgに落ち着いた。
急ぎの場合の対応
マルシェの1週間前に追加チラシが必要になったとき、各社の最短納期を確認した。
ラクスルは最短翌日出荷コースがある(料金は通常の2〜3倍になる)。急ぎの場合でも翌日出荷+翌日配達で実質2日あれば手元に届く。ただし発注は早めに(午前中)が条件になることが多い。
プリントパックも翌日出荷対応あり。ラクスルと同程度の追加料金がかかる。
グラフィックは急ぎ対応の選択肢が他2社より少なかった印象がある。安定した品質を求めるなら良いが、急ぎ対応の柔軟性ではラクスルの方が使いやすかった。
結局どこに頼めばいいか
3社を使った経験から、用途別のおすすめをまとめる。
テンプレートから作りたい初心者はラクスルが最もスムーズだった。操作が簡単で、テンプレートの種類も豊富、品質も安定している。チラシを初めて作るなら迷わずラクスルを選んでいい。
デザインにこだわりたい・用紙の種類を細かく選びたいならグラフィックが向いている。少し高めだが品質と用紙のバリエーションで選べる選択肢が多い。
コストを極限まで下げたい・自分でデータを作れるならプリントパックが最安値に近い。ただし入稿の知識がないと最初は手間取るので、ある程度経験を積んでから使う方がスムーズだ。
今でもチラシはラクスルをメインに使っている。イベントのたびに発注して、今で通算1,000枚以上を注文したが、品質で困ったことは一度もない。印刷通販はコスパと品質の両立ができていて、自分で印刷しようという気にはもうならない。
