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フリーランスになって最初に悩んだのが名刺だった。会社員時代は会社が用意してくれていたから、自分で作るのは初めてだった。調べてみると選択肢は大きく2つ。印刷通販(ネット印刷)で注文するか、Canvaなどのデザインツールで自作するか。
結果として両方試した。最初はCanvaで自作→ラクスルで印刷通販→プリントパックも試した。全部やってみたので比較を書く。
Canvaで自作した場合のコストと品質
最初に試したのはCanvaで名刺をデザインして、自宅のレーザープリンターで印刷する方法だった。
Canvaの名刺テンプレートは無料版でも十分な種類があった。フォントや色を変えて、ロゴっぽいものをアイコンで代用して、30分程度でデザインを完成させた。デザイン作業自体は思ったより簡単だった。
問題は印刷品質だった。家庭用レーザープリンターで普通紙に印刷すると、名刺らしい「厚み」が出ない。薄い紙に印刷した感じがどうしても残る。コスト的には用紙代込みで100枚あたり100円程度と安いが、渡す相手に少し申し訳ない品質になった。
コンビニ印刷(ネットプリント)も試した。CanvaのPDFをセブンイレブンで出力する方法。カラー印刷1枚50円で、名刺サイズに切る作業が必要になる。100枚作ろうとすると印刷代だけで5,000円以上かかり、切り作業に1時間かかった。コスパも手間も最悪だった。
ラクスルで注文した場合
ネット印刷でメジャーなラクスルを使った。初めての入稿だったので、ラクスルのウェブ上でデザインできる「ラクスルのデザインテンプレート」を使った。
操作感はCanvaとほぼ同じで、テンプレートを選んで文字を入力するだけ。スマートフォンでも対応できるが、PCの方が細かい調整がしやすかった。
料金は100枚・片面フルカラー・マット紙で発注した場合、通常納期(5営業日)で約540円(税込)。送料が別途かかるが、定形外郵便で240円だったので合計780円。100枚で780円はかなり安い。
受け取った名刺の品質は予想以上に良かった。マット紙を選んだが手触りがしっかりしていて、素人が見ても「ちゃんとした名刺」という印象だった。印刷のムラやズレも全くない。フリーランスや個人事業主の名刺として十分なクオリティだった。
プリントパックで注文した場合
半年後に名刺デザインを変えたとき、比較のためにプリントパックで注文した。
プリントパックの操作感はラクスルより少し古い印象。ウェブ上のデザインツールの使いやすさはラクスルに軍配が上がる。ただ、IllustratorやPhotoshopでデータを作る人には入稿の自由度が高いため使いやすいという評価を見る。
料金は100枚・片面フルカラー・スタンダードで約430円(送料別)。ラクスルよりわずかに安いが、価格差は100円以下なので実質同じと考えていい。
品質はラクスルとほぼ同等だった。違いが分かるかと言われると正直分からなかった。どちらも業務用オフセット印刷なので、品質のばらつきは少ないのだと思う。
3つの方法を比較した結果
| 方法 | 100枚あたりの費用 | 品質 | 手間 |
|---|---|---|---|
| Canva+自宅プリンター | 100〜200円 | △(薄紙感) | 中(切る作業必要) |
| Canva+コンビニ印刷 | 5,000円以上 | △(切り取り跡が出る) | 大(切る作業+コンビニ往復) |
| ラクスル | 780円(送料込み) | ◎ | 小(WEBで完結) |
| プリントパック | 680円(送料込み) | ◎ | 小(WEBで完結) |
この比較を見ると、コスパと品質の両方でネット印刷通販が圧倒的に優れていることが分かる。自作が有利なのは本当に0円に近い費用で「雰囲気だけ名刺っぽいもの」が作れるだけだ。
紙質の選び方
ネット印刷を使う上で迷ったのが紙質だった。主な選択肢を整理する。
コート紙:光沢があり写真の発色が良い。ツルツルした手触り。一般的な名刺に多いタイプ。価格が最も安い。
マット紙:光沢を抑えたナチュラルな質感。書き込みがしやすい。落ち着いた印象になる。コート紙より少し割高。
上質紙:厚みと質感が高級感を出す。ボールペンで書き込みやすい。価格はコートとマットの中間程度。
クリエイティブ系・個人事業主にはマット紙が合う印象がある。金融やビジネス系はコート紙で光沢感を出す方が合うかもしれない。最初は何種類か注文して実際に手に取って確認するのがいい。少ない枚数でも注文できるのがネット印刷の利点だ。
デザインを外注した場合のコスト感
参考として、デザインを外注した場合の費用も調べた。
ランサーズやクラウドワークスで名刺デザインを依頼すると、3,000〜10,000円が相場。特にこだわりがないなら自前でテンプレートを使った方が安い。ただし「自分のブランドをしっかり作りたい」「ロゴから一貫したデザインにしたい」という人は外注する価値がある。
印刷代がこれほど安い時代なので、名刺のコストはほぼデザイン費用に集約されると言える。テンプレートで十分ならラクスルやプリントパックの無料テンプレートで作れば、初回100枚は1,000円以内で用意できる。
まとめ
名刺を自作(Canva+自宅プリントorコンビニ)vsネット印刷通販で比較した結果、コスト・品質・手間の全てでネット印刷通販が勝った。
ラクスルかプリントパックで注文すれば、100枚700〜800円(送料込み)でちゃんとした名刺が5〜6営業日で届く。初めてのネット印刷でも、ウェブ上のテンプレートを使えばデータ入稿の知識がなくても問題ない。
「名刺くらい自分で作る」と思っていたのは完全に間違いだった。ネット印刷を使えば自作するより安く、自作より圧倒的に品質が高いものが手に入る。フリーランスになった人、副業を始めた人で名刺を考えているなら、迷わずネット印刷を選んでいい。
